浅尾貴子ゼミ■フードマーケティング研究室
チーズファンを増やす方法
メニュー開発?必要な専門知識と技術?店舗運営まとめ
1年以上のゼミ活動のメインとして「チーズファンを増やす為のメニュー開発」を、チーズ専門店と学内カフェの2か所で実施しました。チーズと出会って好きになったのは小学生の頃からです。その後、もっとチーズについて詳しく掘り下げたい!良さや面白さを他の方にも知ってもらいたい!と思うようになり、実習のテーマにしました。
昨年の8月から実習先である港区のチーズ専門店でアルバイトインターンを開始し、チーズのカットや接客、販売を主に行ってきました。お客様のニーズに答える為にはチーズの広く深い知識が必要であることや重量指定のカット作業にも技術が要ることを知ったと同時に、コミュニケーション力の向上にも努めてきました。
メニュー開発にも取り組みました。専門店では、冬は比較的売上が上がるものの、夏は暑さのため売上が落ちるという課題があったので、暑い夏に食べたくなるようなアイスケーキのメニューを考案しました。会社の方に開発したメニューのプレゼンを行い、7月から店舗での商品販売を実現しましたが、販売は容易ではありませんでした。販促方法などに課題があることも痛感し、新たなお客様の来店を促すことの難しさを知りました。
また、5、10、11月にはチーズを使った学内カフェ運営を行いました。メニュー開発を進めていく中で、特にチーズの種類を選ぶ判断基準や、提供価格とコストのバランスという課題にぶつかりました。人気のチーズ料理をアレンジしたり、食べやすいレシピを何度も試したりしながら、チーズの良さを知って貰えるようなメニューに仕上げることに苦戦しつつ、何とか理想のチーズ料理を完成させました。この経験から、食材の知識だけでなく、授業で学んだマーケティングの知識や商品開発の経験を生かすこともできました。
その他、ゼミの活動として「女子栄養大学×JAいるま野×坂戸市」のレシピ動画の作成、「コープみらい」のスマートミール基準のお弁当の考案を行ってきました。これらの活動では、決まった栄養素基準内でのレシピ調整や、坂戸市野菜を手に取るきっかけとなる簡単で挑戦しやすい料理動画の作成などを中心に活動を行いました。こうして一つのテーマだけでなく様々なことに挑戦をすることで、ターゲットやニーズの違いに合わせた商品設計の考え方を習得しました。発表会では、店舗向けと学内カフェ向けそれぞれのメニュー開発など、これまで行ってきた活動内容をご紹介します。
昨年の8月から実習先である港区のチーズ専門店でアルバイトインターンを開始し、チーズのカットや接客、販売を主に行ってきました。お客様のニーズに答える為にはチーズの広く深い知識が必要であることや重量指定のカット作業にも技術が要ることを知ったと同時に、コミュニケーション力の向上にも努めてきました。
メニュー開発にも取り組みました。専門店では、冬は比較的売上が上がるものの、夏は暑さのため売上が落ちるという課題があったので、暑い夏に食べたくなるようなアイスケーキのメニューを考案しました。会社の方に開発したメニューのプレゼンを行い、7月から店舗での商品販売を実現しましたが、販売は容易ではありませんでした。販促方法などに課題があることも痛感し、新たなお客様の来店を促すことの難しさを知りました。
また、5、10、11月にはチーズを使った学内カフェ運営を行いました。メニュー開発を進めていく中で、特にチーズの種類を選ぶ判断基準や、提供価格とコストのバランスという課題にぶつかりました。人気のチーズ料理をアレンジしたり、食べやすいレシピを何度も試したりしながら、チーズの良さを知って貰えるようなメニューに仕上げることに苦戦しつつ、何とか理想のチーズ料理を完成させました。この経験から、食材の知識だけでなく、授業で学んだマーケティングの知識や商品開発の経験を生かすこともできました。
その他、ゼミの活動として「女子栄養大学×JAいるま野×坂戸市」のレシピ動画の作成、「コープみらい」のスマートミール基準のお弁当の考案を行ってきました。これらの活動では、決まった栄養素基準内でのレシピ調整や、坂戸市野菜を手に取るきっかけとなる簡単で挑戦しやすい料理動画の作成などを中心に活動を行いました。こうして一つのテーマだけでなく様々なことに挑戦をすることで、ターゲットやニーズの違いに合わせた商品設計の考え方を習得しました。発表会では、店舗向けと学内カフェ向けそれぞれのメニュー開発など、これまで行ってきた活動内容をご紹介します。
食企業商品部のお仕事記録
1年半で学んだ商品開発職の実際
?野家ホールディングスの商品部で1年以上インターンシップとして携わり、外食ブランドの?野家とはなまるうどんの商品開発業務を経験しました。そして、健康に留意した商品開発の一環で、コープデリ連合会のスマートミール弁当の考案をしました。
前者では、商品開発部のメニュー提案から商品化されるまでの一連の流れを見ることができました。毎月出席した商品会議では、社長や役員の方々に新商品や商品改良の試食をしてもらう為に、食材の事前準備や調理の手伝いを行っています。新商品として採用されるための条件は、味の美味しさはもちろんの事、店舗でのオペレーションは可能か、食材の供給が継続出来るかなどが大切になってきます。競合が多い牛丼チェーン業界でお客様に足を運んでもらうには、顧客に支持される商品は何なのかを考え、市場動向を把握しながらメニュー考案する必要性と難しさを感じました。
後者では、スマートミール基準のお弁当の提案として、企画書とレシピの作成、栄養価計算、試作を行いました。商品を設計する上で、主菜は、馴染みのあるおかずに、ひと工夫を加え、特別感を演出しました。また、店舗のバックヤードの中で出来る調理や機械が限られている為、可能な調理工程でレシピを考えることも大切でした。他にも、スマートミール基準に合わせるために、味を感じやすいようにタレとして絡めたり、主菜の下に野菜を敷いて一緒に食べてもらう設計にするなどの工夫をしました。この開発を通して、お弁当のネーミングやキャプションも、お客様に興味を持ってもらうために大事な情報になると実感しました。
他にも、「女子栄養大学×JAいるま野×坂戸市」の取り組みとして、料理動画を作成しました。レシピを考える際は、なるべく自宅に常備してある調味料を使い、誰でも再現できるようにすることや、主役の野菜が目立つようなレシピにすることを心掛けました。初めてレシピ動画を作成してみて、見やすいカメラの角度やテキストの色や大きさ、テンポよい動画展開にすることなど、見ている人に分かりやすく伝えるという技法を身に付けました。
発表では、実際の企業の仕事を通して学んだことや、考案したメニューについて、より詳しくお話します!
前者では、商品開発部のメニュー提案から商品化されるまでの一連の流れを見ることができました。毎月出席した商品会議では、社長や役員の方々に新商品や商品改良の試食をしてもらう為に、食材の事前準備や調理の手伝いを行っています。新商品として採用されるための条件は、味の美味しさはもちろんの事、店舗でのオペレーションは可能か、食材の供給が継続出来るかなどが大切になってきます。競合が多い牛丼チェーン業界でお客様に足を運んでもらうには、顧客に支持される商品は何なのかを考え、市場動向を把握しながらメニュー考案する必要性と難しさを感じました。
後者では、スマートミール基準のお弁当の提案として、企画書とレシピの作成、栄養価計算、試作を行いました。商品を設計する上で、主菜は、馴染みのあるおかずに、ひと工夫を加え、特別感を演出しました。また、店舗のバックヤードの中で出来る調理や機械が限られている為、可能な調理工程でレシピを考えることも大切でした。他にも、スマートミール基準に合わせるために、味を感じやすいようにタレとして絡めたり、主菜の下に野菜を敷いて一緒に食べてもらう設計にするなどの工夫をしました。この開発を通して、お弁当のネーミングやキャプションも、お客様に興味を持ってもらうために大事な情報になると実感しました。
他にも、「女子栄養大学×JAいるま野×坂戸市」の取り組みとして、料理動画を作成しました。レシピを考える際は、なるべく自宅に常備してある調味料を使い、誰でも再現できるようにすることや、主役の野菜が目立つようなレシピにすることを心掛けました。初めてレシピ動画を作成してみて、見やすいカメラの角度やテキストの色や大きさ、テンポよい動画展開にすることなど、見ている人に分かりやすく伝えるという技法を身に付けました。
発表では、実際の企業の仕事を通して学んだことや、考案したメニューについて、より詳しくお話します!
みんなの知らない!?商品開発の世界
食企業で求められる3種のスキル
外食チェーン企業のアークランドサービスホールディングスが運営する「東京たらこスパゲティ」でメニュー開発に取り組んできました。1年くらいかけてようやく一つの商品の販売が決まるまでに試行錯誤をしながら進めていく中で、食企業で求められるスキルは3つあることがわかりました。
1つ目は、企画開発スキルです。例えば、売れている商品を実際に購入し食べるといった市場調査を通じて、世の中の人気商品の傾向や要素を把握することが商品開発に必要なことで、常に繰り返し調査することが必要です。また、お客様に食べたいと思ってもらうために、メニュー表やネーミングにはシズル感や季節を象徴するような食材を取り入れるよう意識して考案することも求められます。
2つ目は、食周りのスキルです。食に関する知識は必要不可欠です。例えば、自宅で料理をするのと外食企業の開発とでは使える食材が異なることを、この実習を通して初めて知りました。外食では業務用の食材を使用するので使い方や状態や納品形態の把握が欠かせません。取り扱う商品探しのために、様々な食品メーカーが集結している展示会を訪れて勉強します。実際に私も複数回足を運び、最先端の食材知識を得る良い機会になりました。
3つ目は、ビジネススキルです。企業の方々とお話するときに必要な言葉選び、メールの送り方や文章作成のマナー、自分の考えを言語化するコミュニケーション技術などです。そして、企業のプレゼンで通用する資料作成ができるPC操作技術、何事にも挑戦し主体的に行動する自発性などを、社会人になる前に経験して身に付けるよう努めました。
このほかにも、スマートミール基準のお弁当の開発や坂戸市の野菜を使用したレシピ提案?動画作成も行ってきました。1年半のゼミ活動を振り返ってみると、多くの経験を通じて試行錯誤した結果として、企業の商品開発の実際や必要な技術と知識を理解し、他のゼミ生の仕事からも会社ごとの仕事の違いを知り、コミュニケーションのコツもつかみ始めました。発表会ではそんな商品開発の世界をご紹介します!
1つ目は、企画開発スキルです。例えば、売れている商品を実際に購入し食べるといった市場調査を通じて、世の中の人気商品の傾向や要素を把握することが商品開発に必要なことで、常に繰り返し調査することが必要です。また、お客様に食べたいと思ってもらうために、メニュー表やネーミングにはシズル感や季節を象徴するような食材を取り入れるよう意識して考案することも求められます。
2つ目は、食周りのスキルです。食に関する知識は必要不可欠です。例えば、自宅で料理をするのと外食企業の開発とでは使える食材が異なることを、この実習を通して初めて知りました。外食では業務用の食材を使用するので使い方や状態や納品形態の把握が欠かせません。取り扱う商品探しのために、様々な食品メーカーが集結している展示会を訪れて勉強します。実際に私も複数回足を運び、最先端の食材知識を得る良い機会になりました。
3つ目は、ビジネススキルです。企業の方々とお話するときに必要な言葉選び、メールの送り方や文章作成のマナー、自分の考えを言語化するコミュニケーション技術などです。そして、企業のプレゼンで通用する資料作成ができるPC操作技術、何事にも挑戦し主体的に行動する自発性などを、社会人になる前に経験して身に付けるよう努めました。
このほかにも、スマートミール基準のお弁当の開発や坂戸市の野菜を使用したレシピ提案?動画作成も行ってきました。1年半のゼミ活動を振り返ってみると、多くの経験を通じて試行錯誤した結果として、企業の商品開発の実際や必要な技術と知識を理解し、他のゼミ生の仕事からも会社ごとの仕事の違いを知り、コミュニケーションのコツもつかみ始めました。発表会ではそんな商品開発の世界をご紹介します!
食と色の商品開発
健康と美容に関連したメニュー考案と販売促進の事例
「WIRED KITCHEN 川越アトレマルヒロ店」のメニュー開発、「コープデリ連合会」のお弁当開発とパッケージデザイン、「女子栄養大学×JAいるま野×坂戸市」のさかど野菜レシピ動画作成などに取り組み、色にフォーカスを当てて商品開発と向き合いました。
無添加素材がテーマのブランドWIREDKITCHENでは、素材の色素がもつ機能性に着目したメニュー開発を行い、美容と健康を軸としたアプローチ方法を模索しました。外食では肉食中心になりがちなので、魚を日常的に取り入れたい人をターゲットに、『食べるコスメ』をコンセプトにしました。女性人気が高く抗酸化作用が高いことが知られているサーモンと、緑黄色野菜などを中心にすることに加え、それぞれの色彩を生かした盛り付けにも工夫しました。体験型の要素としてソースをかけたり混ぜたりするなどひと手間を加えて完成する設計を採用し、楽しんでいただけるようにも考えました。一方で外食企業での取り扱いは容易ではなく、サーモンは使用期限が短く管理が難しいこと、野菜料理は作業負担が大きく原価が高いことなどから、外食で魚や野菜を日常的に取り入れられる環境をつくることは簡単ではないことも実感しました。
コープデリのお弁当パッケージでは、健康アプローチが可能な情報を入れ、一目で中身が伝わるような表現を目指しました。スマートミール認証のお弁当でありながら、美味しさや楽しさを優先して表現するよう心がけてデザインを作成したつもりです。主菜はひと工夫した揚げ物や肉料理であることを、シズルワードを用いてわかりやすく伝えました。一瞬で購買を判断されてしまう売り場の中で、色彩や印象から視線を集めることに試行錯誤しました。
さかど野菜のレシピ動画作成では、使用する野菜の色味を引き立てることや、親近感を抱きやすい料理であることを意識しました。YouTube用のサムネイルデザインでは、作成する料理のイメージに合わせたフォントや図形、そして擬声語を意識的に取り入れました。再生中に見飽きない工夫として、独自性や親しみを感じてもらえるテロップ、リズム感のあるカットや音源にもこだわりました。
これらの活動を通し、色という要素を通じて、商品価値の向上と視覚的インパクトに関与できることを実感できました。発表では、商品開発のおもしろさやこれまでの挑戦、実習から得た学びについて、より具体的にお話しします!
無添加素材がテーマのブランドWIREDKITCHENでは、素材の色素がもつ機能性に着目したメニュー開発を行い、美容と健康を軸としたアプローチ方法を模索しました。外食では肉食中心になりがちなので、魚を日常的に取り入れたい人をターゲットに、『食べるコスメ』をコンセプトにしました。女性人気が高く抗酸化作用が高いことが知られているサーモンと、緑黄色野菜などを中心にすることに加え、それぞれの色彩を生かした盛り付けにも工夫しました。体験型の要素としてソースをかけたり混ぜたりするなどひと手間を加えて完成する設計を採用し、楽しんでいただけるようにも考えました。一方で外食企業での取り扱いは容易ではなく、サーモンは使用期限が短く管理が難しいこと、野菜料理は作業負担が大きく原価が高いことなどから、外食で魚や野菜を日常的に取り入れられる環境をつくることは簡単ではないことも実感しました。
コープデリのお弁当パッケージでは、健康アプローチが可能な情報を入れ、一目で中身が伝わるような表現を目指しました。スマートミール認証のお弁当でありながら、美味しさや楽しさを優先して表現するよう心がけてデザインを作成したつもりです。主菜はひと工夫した揚げ物や肉料理であることを、シズルワードを用いてわかりやすく伝えました。一瞬で購買を判断されてしまう売り場の中で、色彩や印象から視線を集めることに試行錯誤しました。
さかど野菜のレシピ動画作成では、使用する野菜の色味を引き立てることや、親近感を抱きやすい料理であることを意識しました。YouTube用のサムネイルデザインでは、作成する料理のイメージに合わせたフォントや図形、そして擬声語を意識的に取り入れました。再生中に見飽きない工夫として、独自性や親しみを感じてもらえるテロップ、リズム感のあるカットや音源にもこだわりました。
これらの活動を通し、色という要素を通じて、商品価値の向上と視覚的インパクトに関与できることを実感できました。発表では、商品開発のおもしろさやこれまでの挑戦、実習から得た学びについて、より具体的にお話しします!