🍎 教員の藤巻です
海のない長野県では、海のお魚は、冷蔵?冷凍ができなかった頃から、缶詰が重宝されてきました。県人会では、鯖缶を使った鯖めしが定番メニュー(←ココをクリック)です。
というわけで、今回は、長野県人会名誉会長で本学副学長の五明紀春先生に、サバについて直撃取材しました。
副学長の五明紀春です。今日は、人気急上昇中の青魚サバについて、ご紹介しましょう。
サバの旬は秋から冬。脂がのり、コクのあるうま味は絶品です。美味しいだけでなく、生活習慣病の予防、アンチエイジングの切り札として注目されてきました。
サバは日本の沿岸域を広く回遊する魚です。普通サバと言えば、マサバのこと。体長40~50㎝、紡錘形、魚体はやや平ら。腹部が銀白色に光り、背部に「さば紋」と呼ばれる青黒色の縞模様があるのが特徴。4~5月の産卵後は味が落ちます。かつては日本の漁業の中で最も漁獲量の多かったサバですが、 最近では減少し、ノルウェーなどからの輸入品が増加しています。
? アンチエイジングにピッタリの栄養満点の魚
サバは、良質のタンパク質が豊富、筋力の低下している高齢者に最適なタンパク源です。
脂質は、10~12月に脂が乗った大型サバでは20%を越えます。不飽和脂肪酸のEPAやDHAも豊富です。EPAは血中コレステロールや中性脂肪を下げ、血液をサラサラさせる働き(抗血栓作用)があり、脳梗塞や心筋梗塞の予防に有効です。DHAは血中コレステロールや中性脂肪を下げる働きに加えて、脳神経細胞を活性化する働きがあり、脳の発達や認知症防止に効果があります。
また、血合い肉にはビタミンB2が豊富で、細胞の成長や再生を助ける作用があり、肌を美しくしたり、動脈硬化や老化を防ぐ働きがあります。また、鉄や造血作用のあるビタミンB12も多く、貧血防止に有効です。その他、カルシウムの吸収や代謝に必要なビタミンD、血管の老化を防ぐビタミンEやナイアシンも多いです。
? 選び方
サバの生き腐れと言われるほど傷みやすい魚です。
青光りしていて目が澄み、腹がしっかりとし、えらは真っ赤で、腹部は銀白色で光沢のあるものを選びましょう。
? 調理法
サバの生食には酢や塩で締めてしめサバにします。
秋サバは焼き物や煮付け、味噌煮によく、脂の少ない春のサバは、から揚げや南蛮漬けなどが合います。
その他、ムニエル、マリネ、船場汁、サバずし(バッテラ)があります。また、生姜やカレー粉などをきかせたり、牛乳につけたり、トマトソースで煮ると、サバ特有の臭みが抜けます。
加工品は、水煮、味付け、トマト漬けなどの缶詰や、みりん干し、干物、サバ節など沢山あります。
いかがでしたか? 来年早々に行われる県人会でも、鯖めし登場です。
では、皆様、良いお年を!